IELTS(アイエルツ)とTOEICについて
TOEICとTOEFLiBTは運営団体は同じですが、
各テストの難易度は大きく異なります。
TOEICの役割
もともとTOEICは、日本の経団連と通商産業省(現在の経済産業省)の要請を受けて、米国の教育試験サービス機関であるETS(Educational
Testing Service)が、Test of English as a Foreign Language (TOEFL) に基づいて開発したものです。そのため、海外の大学、大学院でTOEICのスコアを認定している学校はほとんどありません。
IELTSとTOEICの受験目的
IELTS Academic Moduleはアカデミック(学術的)な英語力を測るテストで、TOEICはプラクティカル(実践的)な英語力を測るテスト、という認識を持っている方も多いと思いますが、さらに極端な言い方をすれば、
IELTS Academic:
海外の専門学校・大学・大学院進学などにスコアを要求されるテスト
TOEIC:
外資系企業や大手海外事業部に就職する際にスコアを要求されるテスト
ということができます。
したがってTOEICは、ビジネス英語や英語の丁寧語表現、また実際の生活に密着した英語がたくさん出題されます。そのため外資系企業が社員の英語力アップや社員の評価にTOEICを利用しています。
一方IELTS Academic Moduleは、もともと主にイギリスやオーストラリアの専門学校、大学、大学院で入学希望者がその国の授業についていけるだけの英語力があるかを判定するために開発されたテストです。
そのため問題も、生物、科学、心理学、政治・経済、などアカデミックな分野から出願されます。会話表現もビジネスの現場で出てくるような丁寧表現などではなく、「宿題終わった?」、「〜教授が呼んでたよ」、「比較的単位の取りやすい授業教えて」など、より大学のキャンパスで実際によく耳にする英語ばかりです。
IELTSとTOEICの比較表
下記にIELTSとTOEICの違いを表にまとめています。IELTSとTOEICの最大の違いは、TOEICにはライティングとスピーキングというアウトプットの能力を計るテストがないということです。そのため、TOEICはIELTSと比べると非常に難易度の優しいテストとして知られています。
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IELTSとTOEICスコア換算表
IELTSはケンブリッジ大学 ESOL Examinations、ブリティッシュ・カウンシル、IDP Education Australiaにて協同で管理、運営しています。
また、TOEICはTOEFL同様ETS(Educational Testing Service)というアメリカ、ニューヨークにあるNPO団体が管理、運営しております。そのため、テストを開発している団体が違いますので、スコアの正確な換算というのは非常に難しいのが現状です。そのため、下記の換算方法はあくまで目安として参考にしてください。
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IELTS(アイエルツ)
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