IELTSリスニング勉強法について:
ノートテイキングの効果的方法
ノートテイキングはあくまで補助、
まずは全文を聴き取りスピークアウトできるようになることが重要です。
「ノートテイキング」というと何だか仰々しく聞こえますが要はメモを取ることです。
今までお伝えしてきたディクテーション、シャドーイング、リプロダクションをこなしてきた皆さんは、おそらくIELTS何するものぞというくらいに力を付けているかと思います。
この段階で必要になるのは、IELTSに対応した実戦的なテクニック。そのひとつがノートテイキングということになります。
IELTSのリスニングにおいてメモを取るということはどういうことか。少なくともある程度の聞き取りはできていて、頭の中がパニックにならずに意味を理解できているということが前提となります。
そうでなければ手が動くはずがありません。つまり、ノートテイキングは皆さんがこれまで行ってきた基礎的なトレーニングあってのものだということです。足りないリスニング能力を、メモを取ることで何とか補うのではなく、リスニングの中の副産物としてメモを取るようにしてください。
ノートテイキングの効果的な勉強法
大切なのは元々のリスニング能力だということを述べてきましたが、それでもノートテイキングの練習は必要です。本番でいきなりやれと言われても、なかなか効果的なメモが取れるものではないですからね。
リスニングの問題を解いてみた方ならわかるかと思いますが、耳でインプットしながら頭を動かして、手でアウトプットするのは予想以上に難しいです。メモ取りという作業を数多くこなしておくことは本番で焦らないためにも重要なのです。
では、具体的な方法に入りましょう。まず何を教材にするかですが、これは簡単。リスニングの中の副産物としてメモを取るのですから、今までリスニングの学習としてやってきたディクテーション、シャドーイング、リプロダクションと同じものが一番効果的なのです。
その他に用意するのは、ホッチキス留めのA4メモ用紙3枚(実際の受験時と同様)と鉛筆だけ。あとはリスニング問題を聞いて、頭で理解することを邪魔しない範囲でできる限りメモを取っていきます。
終わったら問題と照合して、上手くメモが取れているか確認。本番で通用するレベルになるまで、これを繰り返すわけです。一見、誰でも思いつくような練習です。
しかし、どれだけの人が真剣にメモを取る練習をしているかと考えると、これは相当少ないのではないでしょうか。もちろん基礎的なリスニングの学習をした上で、メモ取りにも慣れておくことは、確かなアドバンテージになるはずです。
実際に多くの情報をどうやってメモとしてまとめるか、まるでお伝えしていないわけですから。しかし正直に言って、それは「自由」です。
それでもあえてアドバイスするなら、
「会話は男女別に左右に書き分ける」
「講義形式であれば、大きな項目は大見出しに、詳細は小さく字下げする」
などがあります。しかしこんなことは、皆さんがメモ取りの練習をしていれば絶対に自ら工夫する箇所のはずです。ことさらお教えするものではありません。
リスニングセクションの勉強時間
ファスト・リスニングを行うにあたって、今までの学習と違い机に向かわなくてもいいという点から、いつ勉強するか決めかねている方もいるかもしれません。
そんな方におすすめするのは、毎日の通勤・通学時間を利用すること。というより、ファスト・リスニングに充てるのはそれだけで十分なのです。
その理由としては、まず家で机に向かって学習できる時間はできるだけファスト・リスニング以外の勉強に使ってほしいということが挙げられます。例えば模擬テストや新しいリスニング教材、ライティング対策などです。
せっかく書くことも話すことも自由な時間なのに、聞くだけというのは少しもったいないですからね。手や口を使わないファスト・リスニングは、たまたま「空いている時間」を利用すれば、有効に学習を進めることができるでしょう。
また、こちらの方が重要ですが、通勤・通学は当然ながら平日に必ずある時間なわけです。つまり、非常に習慣化しやすい状況を、自分で用意せずとも与えられているということになります。皆さんの中には、その時間を睡眠や音楽鑑賞に充てている方もいらっしゃるでしょう。
そんな方も、できれば行きと帰りのどちらかをファスト・リスニングに使ってください。どうしても眠くて無理だという方は、寝ている間も音声を流しておけば睡眠学習になります。ただ、睡眠学習「だけ」で効果を期待するのはさすがに無謀です。睡眠学習は無意味ではありませんが、きちんとした学習の方が何倍も大事ですからね。
IELTS(アイエルツ)
勉強法について
- リスニング勉強法
- ・必須リスニング力について
- ・ディクテーションの勉強方法
- ・シャドーイングの勉強方法
- ・リプロダクションの勉強方法
- ・ノートテイキングの勉強方法
- スピーキング勉強法
- ・必須スピーキング力について
- ・スピーチ力の勉強方法
- ・ディスカッション力の勉強方法
- ライティング勉強法
- ・必須ライティング力について
- ・ライティングの勉強法
- ・ライティング勉強法の注意点